寝台列車で25時間、四川省の省都 成都(チェンドゥ)に到着

成都駅構内 Chengdu Station Premises

昨日の昼に桂林を出発した寝台列車は、25時間後の15:20に成都駅に到着した。成都を日本人は「せいと」と読むが、中国では「チェンドゥ」(Chengdu)と読む。

成都駅 Chengdu Station

人口1,100万人*(2007年)の成都は、四川省の政治や経済の中心。古くから天府の国(=自然に恵まれた国)と呼ばれていて、西南地区最大の交通の要衝でもある。たくさんの人で混雑している成都駅前からタクシーに乗り、運転手に目星をつけておいた宿の住所のメモを見せて移動した。(*2019年の人口は1,633万人に増加)

成都を旅する世界のバックパッカーが集まる宿

成都 観華青年旅舎 Sims Cozy Guesthouse

成都を旅するバックパッカーが世界各国から集まるという観華青年旅舎 (Sim’s Cozy Guesthouse)は、シンガポールの華人シムさんが日本人の妻と経営する大規模なゲストハウス。四川省西部風の古い建物に、多くの客室やドミトリーがあり、四川省各地やチベット入域への手配を行うツアーデスクも構えている。非常にホスピタリティに溢れる宿だと有名だ。食堂やバー、談話室などの共用スペースにはWi-Fiも飛んでいる。書籍、漫画も豊富で三国志は全巻揃っていた。

観華青年旅舎 ドミトリー Sims Cozy Guesthouse Dormitory Room

夏のシーズン中ということもあって予約なしでは個室に空きがなかったため、大部屋のドミトリーに1人25元(約390円)でチェックインした。この旅で初めて利用することになったドミトリーは、2段ベッドが5つ並んだ男女混合の10人部屋で僕ら以外は欧米人が利用していた。この宿で出会った人たちもそうだが、中国を旅する欧米のバックパッカーは、東南アジアで出会うバックパッカーと比べて落ち着いた印象を受ける。

成都市青羊区の街角
成都 文殊坊の裏路地
成都 文殊坊の商店街

古い街並みを再現した文殊坊

ゲストハウスのすぐ裏に広がる文殊坊 (ウェンシュウファン Wenshu Fang)は、隋の時代(605年~617年)に建てられた仏教寺院「文殊院 (Wenshu Yuan)」を中心としたエリア。

成都 文殊坊 串焼き屋
成都 文殊坊の飲食店

清朝時代の建築を再現した商店街があり、小吃(シャオチー=屋台、軽食堂)や茶館、土産物屋が軒を連ねている。

成都 文殊坊 福
成都 文殊坊のメイン通り
成都 文殊坊 文殊院街
成都 文殊院街
成都 沈む夕陽
成都 夜 文殊坊 新聞を読む男
成都 文殊坊 夜 月
成都 文殊坊 夜の文殊院街

成都は高層ビルが立ち並ぶ大都市だが、文殊坊は喧騒から少し離れ雰囲気がいい。昼間は茹だるような暑さだが、日が暮れてからは過ごしやすい。時間がなくて肝心な文殊院には行けなかったので、成都滞在中にまた訪れてみようと思う。食べ歩きをしながら宿に戻った。