バンビエンの町を歩く
一夜明けたバンビエンのゲストハウスからの眺め。日が昇ると出歩く人は少ない。道路工事はしているようでしていなかった。
バンビエンでは、タイヤチューブやボートに乗ってソン川を下るアクティビティが人気らしい。下流からチューブを積んで町まで運ぶ日本の軽トラを何度も見かけた。
バンビエンは山あいにある町だが、昼間は熱中症になりそうなほど暑い。背の高いラオスのひまわりが暑さでやられていた。
バンビエンの横を流れるソン川沿いには、カルスト地形の山々が連なっていて美しい。静かな川沿いで過ごす父と息子の姿が印象的だった。
河原で景色を眺めていたら山の方からスコールが襲ってきた。雨季のバンビエンはスコールが多いそうだ。雨宿りをしていたら、目の前の家の男が「家にあがっていきなよ」笑顔で手招きしてくれた。男の家は、軒先で野菜や果物を売っていて、薄暗い家の中には若い奥さんと三人の小さな子供がいた。子供たちは突然の訪問に少し戸惑っていたが、撮った写真を液晶画面に表示して見せると大喜びだった。雨宿りのお礼にこの家のリンゴを買ったが、後でホテルに戻ってリンゴをかじると中からアリが出てきた。美味しいリンゴだった。
バンビエン滞在は2日間の予定でいたが、昨日から僕の鼻水が止まらず風邪っぽいので、もう一泊して体調を整えることにした。夕方から強風と雷を伴った激しい嵐の夜だった。