ベトナムからバスで国境を越えてラオスの首都ビエンチャンへ

ベトナム ラオス 長距離バス

ハノイのゲストハウスで手配した15USドルのラオス行きの国際ツーリストバスは屋根の上から通路やシートの足元まで荷物を満載した貨物とバックパッカーをまとめて運ぶようなバスだった。ベトナムとラオスの国境を越えて24時間の移動だ。ベトナムポップが大音量でかかるバスの中でハンモックを吊るして3人のベトナム人が眠っていた。

ベトナムとラオスの国境

19:00にハノイを出発したバスは、深夜の山岳路を走り続け、朝6:30に山間部にある国境カオチェオ/ナムパオに到着した。ベトナム側のカオチェオのイミグレーションで出国手続きをし、数百メートル離れたナムパオで旅の4ヶ国目ラオスの入国手続きをする。僕らの乗ったバスの他にも数台のバスが停まっていて窓口は手続きを待つ人で混雑していた。今日はベトナムビザが切れる日だったのでベトナム縦断の日程はギリギリだった。

国境越えの手続きといっても、用紙に必要事項を記載してパスポートと一緒に窓口に提出するだけで、荷物チェックもなければ滞在に関する質問もされない。係官が山積みのパスポートに面倒臭そうにスタンプを押しているのをひたすら待った。

国境ナムパオ

標高700mにある肌寒い国境を越え、僕らはラオスに入国した。北に中国、ミャンマー、東にベトナム、西にタイ、南にカンボジアと計5ヶ国に囲まれた内陸国ラオスは、僕らにとって未知の国。出会った旅人の多くが「ラオスは人々が穏やかで自然ものどかで良い国」と言うので訪れてみたかった。ベトナムではビザ滞在期限に追われて移動する旅をしていたので、ラオスでは少しゆっくりしようと思い、ハノイでラオスの1ヶ月ビザを取得しておいた。

ベトナム ラオス 屋根に荷物を載せる長距離バス

国境ナムパオからラオスの首都ビエンチャンまでは約400km。再びバスでビエンチャンを目指した。以前にこの道を通ったことのある同じバスの旅人は道路が舗装されていることに驚いていた。数年前は砂利の悪路だったらしい。

ラオス 道路を歩く牛

ラオスに入ると幹線道路を牛が歩いていたりして、気持ちもリラックスする。

ビエンチャンのゲストハウス RD Guesthouse

ナムパオから走ること約9時間、バスは夕方17時にビエンチャンに到着した。アジアで最も首都らしくない首都とされるビエンチャンだが、観光客は増える一方らしく、ツーリストエリアは道路工事の真っ最中。目星を付けていた宿も改築中で休みだった。適当にチェックインしたメコン川近くのRD Guesthouseもリニューアルしたばかりで、宿泊料金が値上がりしていた。TV、エアコン、トイレ・シャワー付きのダブルが二人で13USドルだった。