パースニップの栽培方法 春まき(3月播種・7月収穫)

パースニップ Parsnip

パースニップ (Parsnip)

ニンジンの姿に似た淡いクリーム色をしたセリ科の根菜、パースニップ。食感はジャガイモのようにホクホクとした滑らかさがあり、加熱するとスイーツの様に甘くなる。爽やかな芳香は、他に似た香りがないパースニップ独特のもので、料理中は皮を剥く時もフライパンの上からも食用をそそる香りが広がる。

パースニップは、欧米では様々な料理に使われ、離乳食が作られるほど一般的な野菜だが、日本のスーパーの棚には並ばないため、4年前ほどから自分で育て始めた。

発芽したパースニップ

一般的には秋から冬にかけての栽培が主流だが、初春から夏にかけても育てることができる。春にパースニップを育てるなら、2月下旬から3月に種をまくと7月頃の収穫になります。

種まきは、覆土を薄めにし、土が乾かないように水やりを続けることが大切。発芽が揃うまで2〜3週間かかるので、雨を望む様になります。土づくりは、米ぬかと牡蠣殻石灰を入れて深く耕し、土の状態によっては堆肥を入れます。

発芽から1ヶ月のパースニップ

発芽から1ヶ月で本葉4枚ほどに成長。株間が5cm程度になるまで間引きしながら育てます。

パースニップの葉っぱ

元肥が少ない場合、発芽から1ヶ月半に中耕を兼ねて、有機肥料や炭化鶏糞などを株元に追肥しても良さそう。栽培期間が長いので一度は追肥するようにしています。

パースニップの葉 発芽から2ヶ月半

発芽から2ヶ月半が経過した5月中旬の様子。パースニップは害虫被害が少ないので育てやすい。アブラムシが出るようなら薄めたニームオイルをスプレーして対策します。

パースニップの葉 発芽から2ヶ月半

発芽から3ヶ月半が経過した6月中旬。気温が30℃越えるような夏日が続き蒸し暑くても、パースニップはバテることなく成長。

パースニップ収穫

7月に入ってから順次収穫します。固定種なので成長にはバラツキがあり、地上部の葉の様子とは無関係にサイズが異なることがある。子供の力ではなかなか抜けないほど深くなるが、収穫は楽しく、いいものが抜けるとテンションが上がる。

パースニップの種 マクロ

マクロ撮影したパースニップの種。セリ科の種にはどれも特徴的な芳香があるが、パースニップの種も同様に独特な香りがする。