チベット横断⑤ チベットの国境、樟木(ダム)から中国を出国

樟木 ダム 街並み
チベット 樟木 ダム

朝10時、ネパールと接する中国の国境の町、樟木(ダム、Zhangmu)のカビっぽいホテルをチェックアウトし、雨上がりの下り坂を歩いて国境検問所へ向かった。

中国とネパールの国境線は、エベレスト(チョモランマ)の上を通ってヒマラヤ沿いに1,400km近く続いている。国境線がこれだけ長いので、周辺住民が行き交うローカルの国境がいくつもあるそうだが、ツーリストが利用する国境としてはダムのイミグレを通過して、ネパール側のコダリに抜ける必要がある。

ダムの町がある海抜2,300mまで降りてくると空気が濃くなったことを実感する。実際、海抜5,000mの酸素濃度は55%だが、2,300mでは76%まで増える。

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深圳で寝台バスに乗り込んだ時は、その後40日以上も中国に滞在するとは思ってもいなかった。中国側の国境では、空港のようにX線の荷物検査などがあったが、スムーズに出国することができた。深圳からここまでの中国の総移動距離は約6,500kmだった。