タオ島をレンタルバイクで巡る
タオ島にダイビングをせずに滞在している僕とケンは退屈していたが、無事にダイビングのライセンスを取得したマイコがもう少しこの島でダイビングをしたいと言うので、あと数日、この島に留まることにした。タオ島でのファンダイビングは、1ダイブ700バーツ(約2,500円)が相場。日本では1ダイブ1万円することもあるようなので、お得に楽しめるなら仕方ない。
タオ島滞在中は、何度かバイクをレンタルして島内を巡った。小さい島だが「亀の島」という名前の通り、亀の甲羅のような山がちな地形なのでバイクであちこち回るのは面白い。
見晴らしのいい山間部には、カフェやバーなどがあって、南国の小さな島でいい時間を過ごせる。
タオ島は平地が少ないからか、大したリゾート開発もされておらず、少し山に入ると道も未舗装だったりする。観光客やバックパッカーも少ないこの島の魅力は、何もないことだと思う。
「トッケー、トッケー」と少し気の抜けた愛嬌のある鳴き声で夜になると宿の外でよく鳴いているオオヤモリのトッケーをゲストハウスの近くで見つけた。東南アジアの旅ではどこでもその鳴き声を聞くが、しっかり姿を見たのはタオ島が初めてだった。淡いグリーンの体にオレンジの斑点が入った極彩色の美しいヤモリ。25cmほどの大きさがあるので迫力がある。