香港から中国の深圳(シェンチェン)へ

香港 国境 羅湖駅

香港で無事に中国3ヶ月滞在ビザが取得できたので、ビザの取得代行をしてもらった旅行会社で次の目的地「桂林」まで行く寝台バスのチケットを一人250香港ドル(約3,900円)で手配した。

香港から中国に陸路で入国する場合は、地下鉄を利用して国境へ向かうのが一般的だ。チョンキンマンション近くの尖沙咀駅(ツィムサーツイ)から地下鉄で尖東駅(ツィムトン)まで移動し、国境のある羅湖駅(ローウー)行きの電車に乗り換える。揺れのない静かな電車は、約45分で羅湖駅に到着した。

香港と中国の国境

香港は中国の特別行政区なので国境というのは変な感じだが、出国手続きは他の国境と同じように行った。中国と香港の国境がこんなに混雑していることに驚いた。僕ら外国人は専用の窓口に並んで入国審査を受けるが、国境を行き来する人の多くは、駅の自動改札のような感覚で国境ゲートを通過していた。入国手続きを終え、6日間滞在した香港を出国して中華人民共和国に入国した。

香港と隣接する広東省の大都市、深圳(シェンチェン)は、中国の経済特区に指定されていて中国国内でGDPがトップになるほどの経済成長を続けている都市だ。

旅行者のトラブルも多いと聞く深圳だが、早速変な男に遭遇した。入国してバス乗り場まで歩く途中、マイコの荷物を奪って階段の下まで降り、荷物を運んだから金を要求してきたのだ。荷物を奪い返し日本語で文句を言ってやり過ごしたが、入国して最初に接触した人民がこの男だった。

深圳 夕焼け

深圳の空は夕陽に染まっていた。長距離バスの移動に備え、バスターミナルで少しの香港ドルを中国元に両替し、商店で、パンやお菓子、ミネラルウォーター(2元 約30円)を購入し、19:30発の桂林行きの寝台バスに乗る。寝台バスの中は幅の狭い2段ベッドが3列並んでいて、僕は中央のベッドに寝転がった。スペースは狭いが足を伸ばして寝転がっていられるのは楽だ。バスは順調に走れば10時間後に桂林に到着する予定だ。中国に入ってすぐに深夜の長距離移動、桂林での宿も決まっていないので到着してからが不安だった。